気がついたら畑に立っていた。~なぜ農業を仕事に選んだか~
なぜ農業を仕事に選んだのか。
自分の経歴を話す機会もあまりないので、人に言ったことがない部分含めここに書いておこうと思います。
自分の家は都内の植木農家で、農業は身近なものではあったけど、農業をやろうとは一度も考えたこともなかったです。
そのため、
大学も農学部は選択肢にすらなくて、マーケティングに興味があったので横浜国立大学経営学部に進みました。
大学に入ってから、14年間続けたサッカーを辞めてふらふらと暇していたら、「この先4年間でやりたい仕事見つけることなんてできるのか?」とふと思い始めました。
それからは何かやらなきゃと思い、とりあえずいろいろ試してみることに。
例えば、ラオスに図書館を建てたり、議員インターンでは武蔵境駅前で街頭演説したり、お笑いライブで漫才したり、テレビ局でバイトしたり、がっつり単位落としてみたり、webメディアの運営に関わったり。
なんやかんやで大学3年になり、
インターンにはいろいろ参加するも結局やりたいことが分からないまま就活が始まり、とりあえずテレビ局を受けるも全然だめで、適当にどこか就職するしかないかなーと考えるように。
ただ、それがすごくストレスで機能性ディスペプシアという病気にしばらく悩まされるようになりました。
それがきっかけで、適当に就職するのを考えただけでこんな病気になる性格なんだから、本当にやりたいと思ったことを仕事に選ばないとだめだと思うようになりました。
そこで、改めて自分の身近に解決したい課題はないか考え、
「そういえば、なんで近所の畑ってこんな減っているんだろう?畑や農家が減るのってなんか寂しいしもったいないんじゃないか?」と疑問に感じ都市農業について調べ始めました。
すると、新規就農者が増えていたり体験農園がブームだったり、都市農業が今めちゃくちゃ熱いと気がつきました。
そして、これからさらに面白くなる都市農業界に絶対に今入るべきだと感じました。
また、
ネイバーズファームの梅村さんと畑会のふなきさんの存在はすごく衝撃的で、お二人を知り農業を自分でやることも選択肢に入れ始めました。
自分が携わりたいのは、“都市農地の潜在的な価値を発揮させ、農地を未来に繋ぐこと”。
その手段として、自分で農業を始め独立するのが一番良いのではないか。
そうと決まれば独立に向けて動き出し、農業会議さんに相談して修行できる農園を探し、大学4年の夏からフルタイムで働き始めました。
修行する中で、他の農園をみる必要性を感じ、初めて行ったのが三鷹の”冨澤ファーム”。
冨澤ファームで毎月たくさんの方と援農をするようになり、こういった農地を活用したコミュニティの形成こそが都市農地の大きな魅力だと感じました。
それから徐々に目指す営農スタイルが見えてきて、明確に独立へと進みだしました。
そんな中、去年父親が倒れ、一時危篤状態に。
数日して一命はとりとめたものの、農業は全くできない体になってしまいました。
それにより、息つく間もなく畑の管理や地域の仕事、確定申告などいろいろな仕事を父の代わりに任されることに。
状況が変わり独立計画を一旦白紙にして考えたのですが、逆に挑戦できるうちにとにかく早くやるしかないと思い、今は来年の独立に向けて準備をしています。
経営理念は既に決まっていて、「農で人を繋げ、農地を未来に繋げる」です。
具体的に何をしようとしているかはまた別で書きます。
以上!