青果売り場の人は畑にも出た方が良いと感じた最近

そもそも僕は、

今まで農園で働いていたけど、野菜の生産でお金を稼ぐなら販売現場に立つ経験も必要だと考えて青果店で働き始めた。

 

けど最近は、

売り場にいる人は逆に、生産現場をもっと知る必要があると感じている。

 

野菜を作る大変さを身をもって知っていれば、簡単に値下げをしようとは思わないはずだ。

売れ行きの悪いものを値下げするのは簡単だけど、

値下げ以外の方法で販売を促進する努力をまずはすべき。

それは、お店の利益になり、そこに野菜を出す生産者の利益になり、値段以外で商品を選べた消費者の利益にもなっていると思う。

 

ではなんで値下げがすぐにされてしまうのか。

その理由の一つは、値段以外でその野菜をアピール・差別化することができないから。

 

もしアパレルショップに行ったら、同じように並ぶアウターでもブランドごとの違いや生地の違いなどを店員は説明してくれる。

どのアウターについて聞いても、「これを着ると暖かくなります」って説明だけが返ってくることはない。

でも野菜だとそれがありえて、

さまざまな生産者が同じ野菜を出していても、その品種の特徴がアピールされているだけで、生産者ごとの違いはあまり触れられていない。

 

別にそれを批判したいわけではなくて、

もっと生産者ごとの違いを説明できた方が値下げに頼る比率を減らせると思うっていうこと。

 

特に都市農業においては、

ただ近場で採れた野菜っていうだけでなく、その新鮮な野菜を消費者に届けるために大規模産地とは違うこういう工夫をしてますっていう部分が売りになると思う。

 

話を元に戻すと、

青果売り場の人も野菜を作る現場を体験すれば、野菜の販売に活かすことができるんじゃないかなと思う。

 

実際、今の職場で他のスタッフと農園からきた自分を比べると、生産者ごとの特徴を気にしているかどうかが大きく違っている。

それはやっぱり、農業をやってきたからであって、地元野菜を売るのであれば意識しないといけないと思っている。

 

 

ちなみに、

僕はまだ全然生産者ごとの違いを説明できない。

そういうわけもあって、今月中くらいには売り場に野菜を出している生産者さんの畑に行く予定だ。

 

以上!