もみ殻の使い道
もみ殻とは、
成長した稲が穂の部分につけるもみの一番外側にある固い皮のこと。
そのもみ殻が今手元にたくさんあるので、その使い方を改めて調べてみよう。
まず一番定番の使い方は、マルチング資材として使う方法。
もみ殻をマルチとして畑に敷き詰めることで、
雑草や病気対策、保温・保湿効果、夏場には根を高温から守る効果など、様々な面で活用できる。
また、畑にすきこむと土壌改良資材として様々な効果を発揮する。
1つ目には、土壌の団粒構造化を促進する効果。
もみ殻を微生物が分解する過程で土壌の団粒構造化が進み、農作物が育ちやすくなる。
2つ目には、土壌の通気性・透水性を改善する効果。
パーライトと同じように、もみ殻をすきこむことで土壌の通気性や透水性が上がる。
ただし、乾燥したもみ殻を大量にすきこむと保水性が下がりすぎることもあるが、4カ月ほどすると元に戻るとのこと。
3つ目には、病害虫に強くなる効果。
ぼかし肥料のように、もみ殻に含まれる成分によって病害虫の耐性があがる。
また、ケイ酸が多く含まれているので水田ではより良い効果がある。
これらのようにメリットは多いが、大量に蒔くと窒素飢餓になる可能性もあるため注意が必要。
自分の状況に合わせた使い方を考えてみます。
以上!
三浦大根って何?ー普通の大根との違い
三浦大根が去年末あたりから店に出始めている。
ところで三浦大根って何?
ってことで調べる。
三浦大根とは、
神奈川県の三浦半島を代表とする野菜として大正から栽培されてきた品種。
一部の店では12月から3月頃まで出ているが、基本的には年末だけ売られる珍しい野菜である。
葉っぱと実の間の首部分が細く、おしりに向けて太くなる形が特徴的。
肉質は柔らかく繊細で煮崩れしにくいことから、おでんや煮物として主に使われている。
また、お正月のなますとしても人気が高い。
水分が多く含まれていてみずみずしく、うま味も強いため根強いファンも多い。
ただ、なんでそんな美味しい三浦大根を作っている農家が少ないかというと、栽培期間の長さと収穫の大変さが理由らしい。
栽培期間が約90日のため通常より長く、さらに面積当たりの作付けできる数が少ないため、作る側からしたら収益性が低い。
さらに、青首大根と違い膨らんだ形のため、普通よりも引っこ抜くのに力がいる。
三浦大根に価値があるとはいえ、その分高く売れるわけではないのでわざわざ作るメリットが少ない。
なるほど。
生産者からしたら作る理由はあまりないけど、貸し農園だったら自分で作って食べてみたい人も多そう。
なるほど。
以上!
青果売り場の人は畑にも出た方が良いと感じた最近
そもそも僕は、
今まで農園で働いていたけど、野菜の生産でお金を稼ぐなら販売現場に立つ経験も必要だと考えて青果店で働き始めた。
けど最近は、
売り場にいる人は逆に、生産現場をもっと知る必要があると感じている。
野菜を作る大変さを身をもって知っていれば、簡単に値下げをしようとは思わないはずだ。
売れ行きの悪いものを値下げするのは簡単だけど、
値下げ以外の方法で販売を促進する努力をまずはすべき。
それは、お店の利益になり、そこに野菜を出す生産者の利益になり、値段以外で商品を選べた消費者の利益にもなっていると思う。
ではなんで値下げがすぐにされてしまうのか。
その理由の一つは、値段以外でその野菜をアピール・差別化することができないから。
もしアパレルショップに行ったら、同じように並ぶアウターでもブランドごとの違いや生地の違いなどを店員は説明してくれる。
どのアウターについて聞いても、「これを着ると暖かくなります」って説明だけが返ってくることはない。
でも野菜だとそれがありえて、
さまざまな生産者が同じ野菜を出していても、その品種の特徴がアピールされているだけで、生産者ごとの違いはあまり触れられていない。
別にそれを批判したいわけではなくて、
もっと生産者ごとの違いを説明できた方が値下げに頼る比率を減らせると思うっていうこと。
特に都市農業においては、
ただ近場で採れた野菜っていうだけでなく、その新鮮な野菜を消費者に届けるために大規模産地とは違うこういう工夫をしてますっていう部分が売りになると思う。
話を元に戻すと、
青果売り場の人も野菜を作る現場を体験すれば、野菜の販売に活かすことができるんじゃないかなと思う。
実際、今の職場で他のスタッフと農園からきた自分を比べると、生産者ごとの特徴を気にしているかどうかが大きく違っている。
それはやっぱり、農業をやってきたからであって、地元野菜を売るのであれば意識しないといけないと思っている。
ちなみに、
僕はまだ全然生産者ごとの違いを説明できない。
そういうわけもあって、今月中くらいには売り場に野菜を出している生産者さんの畑に行く予定だ。
以上!
ニンジンの品種による味の違い~オランジェ、金時ニンジン、向陽2号、京くれない、アロマレッド~
新年一発目!
といっても特別なことは書かずに、最近青果店のお客さんからの質問で答えられなかったことを調べていく。
てことで、ニンジンの品種による違いを調べる。主に味のこと。
今回調べるのは、オランジェ、京くれない、向陽2号、アロマレッドの4種。
「オランジェ」
・全品種の中でもカロテンを多く含んでいるのが特徴。カロテンは体内でビタミンAとして吸収され、皮膚や粘膜の健康を維持する効果がある。
・ニンジン臭さが控えめで甘みが強く、ジュースとして利用されることも多い。
「金時ニンジン」
・京ニンジンとも呼ばれ、鮮やかな赤い色が特徴。
・市場で出回る時期は晩秋から1月にかけてと非常に短い。
・肉質は柔らかいながら煮崩れしにくく、主に正月の煮物として使われている。
・ニンジン臭さは少ないが、特有の風味が一般的なニンジンよりも強い。
・カロテンに加え、抗酸化作用のあるリコピンも豊富。
「向陽2号」
・とう立ちが遅くどんな土でも比較的作りやすい5寸人参。
・初めてニンジンを作る人や安定して作る目的なら適している。
「京くれない」
・金時ニンジンと5寸人参を掛け合わせた品種。
・金時ニンジンのような赤い色が特徴で、リコピンとカロテンを多く含んでいる。
・オランジェと同じく、ニンジン臭さが少なくて甘みが強い。
「アロマレッド」
・バラの香りに含まれるものと同じ成分を含み、フルーツのような香りがするのが特徴。
・味も比較的食べやすいといわれている。
人参の品種なんて特に書いてなかったりするけど、それぞれに特徴があるから育てるうえでも食べるうえでも違いを知っていた方がいい!
以上!
寒ちぢみほうれん草の栽培方法と特徴
寒ちぢみほうれん草とは。
一般的なほうれん草と違い、葉っぱが縮んでいてターサイのように広がっている見た目をしている。
今まで寒ちぢみほうれん草という品種があると思っていたけど、
栽培方法による違いらしい。
ではどうやって栽培するのか。
それは、
秋までに収穫可能な大きさまで育て、その後トンネルをせずに露地で冬の寒気にあてるという方法とのこと。
寒風にあたったほうれん草は、普通よりも肉厚で甘みが増す。
寒ちぢみほうれん草の特徴は、まずは肉厚で甘みが強いところ。
さらには、アクがないため下茹でが要らない。(あくが出ると書いてあるサイトもあった)
葉っぱの柔らかさを活かし、バターやごま油でさっと炒めてソテーにするだけでとてもおいしく食べることができる。
今度食べ比べてみたい。
以上
フェンネルの食べ方と買うときのポイント
フェンネルとは、
ヨーロッパでは薬草として使われてきた伝統的なハーブ。
セリ科ウイキョウ属の多年草で、日本ではウイキョウ、イタリアではフィノッキオと呼ばれている。
ちなみに、日本で最古のフェンネルに関する記録は平安時代のものだそう。
青果店での仕事中に、フェンネルに興味があるけど使い方が分からないお客さんを高頻度で見てきたので、食べ方について調べる。
フェンネルは葉と鱗茎(丸いカブ部分)で使い方が異なる。
【葉】
葉の部分は甘くさわやかな香りなのが特徴で、生のままサラダに入れることができる。
また、魚料理のくさみ消しとして使われるのが定番の使用例。
見た目が鮮やかで香付けもできるので、様々な料理のトッピングとして活用できる。
【鱗茎】
セロリや玉ねぎに似ていて、野菜として様々な料理に使える。
生だとシャキシャキとした食感で、スライスしてサラダに入れることができる。
さらに、加熱すると玉ねぎのような甘みが出るため、煮込み料理に入れたりスープやグラタンなどの具材にもなる。
お店で買うときは、
鮮度が落ちると葉の先端部分から黄色くなるため、葉っぱの先まで緑色かどうかに注意する。
また、鱗茎は丸々としていて白いものを選ぶとよいらしい。
保存する場合、
葉と鱗茎を切り離し、葉は湿らせた紙で包むと鮮度が落ちにくい。
以上!
見た目がインパクト大!ターサイの食べ方や買うときのポイントを調べる
ターサイ。
緑色の大輪が咲いているような姿をした野菜。
中国野菜の一つで、
その姿は小松菜やホウレン草にも似ているがアブラナ科の一種である。
ターサイには、
肌の健康を維持したり免疫力を高めたりといった効果のあるβカロテンやビタミンC、
骨や歯を構成するカルシウム、
ナトリウムの吸収を抑え血圧を下げる効果のあるカリウム、
が主に含まれている。
お店で買うときは、
葉が鮮やかで濃い緑色をしていて、先端までしおれずにシャキッとしているものを選ぶとよい。
また、葉が広がっていて細かいシワが多いものの方が甘みが強いと言われている。
そんなターサイは、
加熱すると甘みが強くなることから炒め物や煮物としてよく使われる。
アクがないため下茹での必要はないとのこと。
具体例としては、豚バラ肉と一緒に炒めたり、茹でて中華風の調味料と混ぜた和え物にしたりといった使用法がある。
なるほど。
以上!